ヒント出発前にインストールしてください。プランが始まるのは、渡航先で初めて接続したときです。

eSIMとは?旅行者のためのやさしいガイド

eSIMは、スマートフォンに内蔵されたSIMです。現地に着いてからSIMの販売店を探す代わりに、出発前にデータプランをダウンロードしておけば、飛行機が着陸した瞬間からネットにつながります。知っておきたいことを、専門用語を使わずにまとめました。

かんたんな答え

  • eSIMはスマートフォンの中にあるチップで、ダウンロードした通信プランを保存します。プラスチックのカードを差し替える必要はありません。
  • 2018年以降のほとんどの端末が対応しています。iPhone XS以降、Google Pixel 3以降、Samsung Galaxy S20以降などです。
  • 旅行用eSIMなら、一般的なローミング料金よりずっと安く、海外で現地のデータ通信を使えます。普段のSIMはそのまま端末に入れておけます。
  • 出発前にWi-Fiでインストールしてください。プランが始まるのは、渡航先で初めてネットワークに接続したときです。
  • 旅行用eSIMは通常、データ通信専用です。WhatsApp、iMessage、FaceTimeは普段の電話番号のまま使えます。

eSIMとは何か

SIMはsubscriber identity module(加入者識別モジュール)の略です。あなたが誰で、どのプランを契約していて、どのネットワークを使えるかを、携帯電話のネットワークに伝える小さな部品です。30年もの間、SIMは端末の側面にあるトレイに差し込むプラスチックのカードでした。

eSIM(embedded SIM、組み込み型SIM)の役割はまったく同じですが、チップは工場の段階で端末の内部に組み込まれています。プラスチックのカードを受け取る代わりに、プランをそのチップにダウンロードします。映画をDVDで買うか、ダウンロードするかの違いのようなものです。映画は同じで、届け方が変わるだけです。

このチップには、複数のプランを同時に保存できます。たとえば普段のプラン、仕事用のプラン、タイ旅行用のプランを1台の端末に保存しておき、「設定」で切り替えることができます。

この技術は、世界中の携帯電話ネットワークのルールを定める団体、GSMAによって標準化されています。そのため、ある会社で購入したeSIMを、Apple、Google、Samsungをはじめ、さまざまなメーカーの端末で使えます。

eSIMの仕組み

eSIMのプランを購入すると、事業者があなた専用のデジタルプロファイルを作成します。これは、プラスチックのSIMに入っているのと同じ情報を含む、暗号化された小さなファイルです。端末はインターネット経由でこのプロファイルをダウンロードし、eSIMのチップに保存します。

インストール方法は、主に次の3つです。

  1. ワンタップのインストールリンク。 iOS 17.4以降のiPhoneでは、インストールページやメールのリンクをタップするだけで、インストール画面が直接開きます。
  2. QRコード。 端末のカメラやeSIMの設定画面でQRコードを読み取ると、端末がプロファイルをダウンロードします。コードを表示するための別の画面(ほかのスマートフォン、ノートパソコン、印刷した紙など)が必要です。
  3. コードの手動入力。 読み取りがうまくいかない場合は、SM-DP+アドレスとアクティベーションコードの2つを入力します。少し時間はかかりますが、結果は同じです。

プロファイルがインストールされると、端末に追加の回線として表示されます。名前を変更するまでは、「旅行」や「仕事」のような名前になっていることが多いです。到着してその回線をオンにすると、端末はその国の提携ネットワークに接続します。現地のSIMカードを使うときとまったく同じです。

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eSIMと物理SIMカードの比較

eSIM物理SIMカード
入手方法数分でダウンロード店舗、郵送、または空港で購入
カードの差し替え差し替え不要トレイを開ける必要があり、普段のSIMをなくすおそれも
1台で複数のプラン可能。複数を保存でき、通常は2つを同時に利用スロット1つにつき1枚
端末を紛失・盗難にあった場合抜き取って別の端末で使われることはない抜き取って使われるおそれがある
出発前の設定可能。自宅でできる通常は到着後のみ
古い端末での利用2018年ごろ以降の端末ほぼすべての端末

旅行者にとって一番のメリットは、出発前に自宅のソファでくつろぎながら、すべての準備を済ませられることです。長いフライトのあとに空港のカウンターで並ぶことも、言葉の壁に悩むことも、SIMトレイを開けるためのクリップを探すこともありません。

旅行者がeSIMを使う理由

海外に着いたとき、インターネットにつなぐ方法はおおよそ4つあります。実際に比べるとこうなります。

方法費用手間注意点
契約中の携帯会社の海外ローミング特に普段の地域の外では、最も高くなりがち不要。そのまま使える1日単位のパスやMBごとの料金はすぐにかさみます。出発前に携帯会社の料金を確認しましょう
現地のSIMカード通常は安い店舗を探す、多くの国でパスポートの提示が必要、カードの差し替え普段のSIMを抜くため、普段の電話番号あてのSMS(銀行の認証コードなど)が届かなくなります
ポケットWi-Fiルーター1日ごとのレンタル料受け取り、充電、持ち歩き、返却充電しておく機器が1つ増えます。なくすと弁償が必要です
旅行用eSIM通常はローミング料金よりずっと安い出発前にインストール端末がeSIMに対応し、SIMロックが解除されている必要があります。通常はデータ通信専用です

旅行用eSIMは、ちょうどいいバランスにあります。現地のSIMに近い料金で、店舗に行く必要がなく、普段のSIMは端末に入れたままなので、銀行の認証コードや電話も引き続き受け取れます。

自分の端末でeSIMは使える?

2018年以降に製造されたほとんどの端末がeSIMに対応しています。目安は次のとおりです。

  • iPhone: iPhone XS、XS Max、XRとそれ以降のすべてのモデル。iPhone SE(第2世代以降)も含みます。米国で販売されているiPhone 14以降のモデルにはSIMトレイがなく、eSIM専用です。
  • Google Pixel: Pixel 3以降。
  • Samsung Galaxy: S20以降、すべてのZ FoldとZ Flip、そして増えつつあるAシリーズの一部のモデル。
  • その他: Motorola、OnePlus、Oppo、Xiaomi、Sonyなどの多くの最近の端末。ただし、対応状況はモデルや、端末が販売された国によって異なります。

モデルと同じくらい大切なことが2つあります。

  1. 端末のSIMロックが解除されている必要があります。 携帯会社との契約で購入し、その携帯会社にロックされている端末では、ロックを解除するまでほかのネットワークのeSIMを使えません。ほとんどの携帯会社は、契約条件を満たしていれば、依頼に応じてロックを解除しています。
  2. 端末が販売された場所。 中国本土で販売された一部の端末は、ほかの地域では同じモデルでもeSIMに対応していないことがあります。

すぐに確認する方法:iPhoneでは、設定 → 一般 → 情報を開き、「デジタルSIM」または「使用可能なSIM」という項目があるかを確認します。 Androidでは、設定 → ネットワークとインターネット → SIMで、eSIMの追加やSIMのダウンロードの項目を探します。または、数百機種に対応した当社の対応機種チェックをお使いください。

旅行用eSIMの設定手順

出発前

  1. 端末を確認します。 eSIMに対応していて、SIMロックが解除されていることを確認してください(上記参照)。
  2. 渡航先のプランを購入します。 旅行の日数をカバーし、データ容量に少し余裕のあるプランを選びましょう。
  3. Wi-Fiでインストールします。 iPhoneではワンタップのリンクを使うか、QRコードを読み取ります。所要時間は2〜3分です。
  4. 回線の名前を変更します。 「kimsim タイ」など、わかりやすい名前にしておきましょう。iPhoneでは:設定 → モバイル通信 → 回線をタップ → モバイル通信プランの名称。
  5. 旅行までオフにしておいても構いません。 kimsimでは、渡航先で初めて接続するまでプランが始まらないため、早めにインストールしても損はありません。

到着したら

  1. 設定でeSIMの回線をオンにします。
  2. モバイルデータ通信にその回線を選びます。 iPhoneでは:設定 → モバイル通信 → モバイルデータ通信 → 旅行用の回線を選択。
  3. eSIMの回線でデータローミングをオンにします。 最も見落としやすい手順です。端末は旅行用eSIMをローミングとして扱うため、このスイッチをオンにする必要があります。ただし、オンにするのは旅行用の回線だけです。
  4. 電話やSMSを受けたい場合は、普段の回線をオンのままにします。 ただし、携帯会社から料金を請求されないよう、普段の回線のデータローミングはオフにしてください。

1分ほどで、電波のアンテナ表示とネットワーク名が表示されるはずです。これで完了です。インターネットにつながりました。

人気の渡航先

日本無制限またはデータ容量プランタイ無制限またはデータ容量プランアメリカ無制限またはデータ容量プランイギリス無制限またはデータ容量プラン

電話番号、WhatsApp、銀行の認証コードはどうなる?

「電話番号が使えなくなるのでは?」という心配をよく耳にします。その心配はありません。旅行用eSIMは、追加の回線です。普段のSIM(物理SIMでもeSIMでも)は、端末に入ったままです。

  • WhatsApp、iMessage、FaceTime、Telegram、Signalは、データ通信に使う回線ではなく、あなたのアカウントにひもづいています。旅行用eSIMのデータ通信で、普段の電話番号のまま使い続けられます。
  • 通常の電話やSMSは、普段の回線をオンにしておけば、これまでどおり普段のSIMに届きます。電話に出るとローミング料金がかかる場合があるため、出る前に携帯会社の料金を確認してください。
  • 銀行やアプリの認証SMSも、普段のSIMに届き続けます。普段のSIMと入れ替えて使う現地のSIMカードと比べて、大きなメリットです。

データ容量はどれくらい必要?

必要な容量は、滞在日数よりも、何をするかによって大きく変わります。以下はおおよその目安で、アプリ、設定、ネットワークによって異なります。

使い方データ使用量の目安
メッセージ(テキスト、写真)ごくわずか。多くの人は1日数十MB
地図とナビ1時間あたり約5〜20 MB
SNSの閲覧1時間あたり約100〜300 MB。動画の自動再生があるとさらに増加
音楽のストリーミング音質により、1時間あたり約40〜150 MB
ビデオ通話1時間あたり約300 MB〜1 GB
動画のストリーミング標準画質で1時間あたり約1 GB、HDで約3 GB

地図、メッセージ、ある程度のSNS、たまのビデオ通話を使う一般的な1週間なら、多くの旅行者の使用量はおよそ3〜7 GBです。動画をストリーミングしたり、ノートパソコンのためにスマートフォンをテザリングに使ったりする場合は、かなり多めに見積もるか、無制限プランを選びましょう。

「無制限」の本当の意味

多くの旅行用eSIMが「無制限」のデータをうたっています。実際には、ほとんどの場合、1日あたりの高速データ容量があり、それを使い切ると翌日になるまで速度が落ちる、という意味です。

kimsimでは、速度制限後の速度が1 Mbpsのプランだけを無制限と呼んでいます。これはメッセージ、地図、メール、音楽には十分ですが、HD動画には向きません。それより遅くなるプランはデイパスと呼び、すべてのプランで、お支払い前に上限到達後の速度を表示しています。上限到達後の速度を示していない事業者を検討する場合は、確認してみてください。

データ通信専用とは

kimsimを含め、ほとんどの旅行用eSIMはデータ通信専用です。モバイルインターネットは使えますが、電話やSMSに使える現地の電話番号はありません。多くの旅行者にとってはそれで十分です。メッセージや通話はアプリで行えるからです。

現地のお店などからの電話を受けるために現地の番号が必要な場合は、電話番号付きの旅行者向けSIMを提供している国もあります。ただし、通常は身分証明書が必要な物理カードです。

よくあるトラブルと簡単な解決方法

到着後に「圏外」と表示される。 eSIMの回線がオンになっていて、モバイルデータ通信に選ばれていること、そしてその回線のデータローミングがオンになっていることを確認してください。そのあと、機内モードを一度オンにしてからオフにします。ほとんどの場合、これで解決します。

アンテナは立っているのに、インターネットにつながらない。 APN設定を確認してください。ほとんどのeSIMは自動で設定されますが、事業者からAPNが案内されている場合は、その回線のモバイルデータ通信ネットワークの設定に入力します。端末を再起動するのも効果的です。

QRコードが読み取れない。 画面の明るさを上げる、少し離れたところからもう一度読み取る、またはコードを手動で入力してください。

「このコードは無効になりました」と表示される。 eSIMはすでにインストールされているかもしれません。ほとんどのeSIMはインストールが1回限りなので、もう一度試す前に、設定に追加の回線がないか確認してください。

端末で「仕事」や「旅行」という名前になっている。 これは、端末が新しい回線に付けた名前にすぎません。SIMの設定で名前を変更できます。

eSIMは安全?

はい。ある意味では、プラスチックのSIMより安全です。プロファイルは暗号化され、安全な接続でダウンロードされます。また、紛失したり盗まれたりした端末から抜き取って、別の機器で使われることもありません。端末のパスコードとセキュリティで守られており、いつでも設定から削除できます。

どんな買い物でも同じですが、料金、上限到達後の速度、返金ポリシーをお支払い前にはっきり示している事業者から購入しましょう。

旅行用eSIMは使う価値がある?

ほとんどの海外旅行では、旅行用eSIMが最も簡単で安くネットにつながる方法です。自宅で購入し、Wi-Fiでインストールして、到着したらオンにするだけ。必要な条件は、おおよそここ6〜7年以内の端末であることと、SIMロックがかかっていないことだけです。

お使いの端末がeSIMに対応しているかわからない場合は、こちらで確認してください。それから渡航先を選びましょう:日本、タイ、アメリカ、またはすべての渡航先を見る。

よくある質問

eSIMは物理SIMと同じものですか?

役割は同じです。あなたが誰で、どのプランを契約しているかを携帯電話のネットワークに伝えます。違いは、eSIMは端末に内蔵されていて、プランを取り外し可能なカードに書き込むのではなくダウンロードする点です。

eSIMと普段のSIMを同時に使えますか?

はい。eSIM対応の端末のほとんどは、2つの回線を同時に使えます。旅行者の多くは、普段のSIMを通話とSMS用にオンのままにして、データ通信には旅行用eSIMを使っています。

eSIMのインストールにWi-Fiは必要ですか?

eSIMのダウンロードにはインターネット接続が必要です。出発前に、自宅や空港のWi-Fiでインストールしておきましょう。インストールが済めば、到着時に自動でつながります。

eSIMのプランはいつから始まりますか?

kimsimでは、購入時やインストール時ではなく、eSIMが渡航先で初めてネットワークに接続したときにプランが始まります。数週間前にインストールしておいても大丈夫です。

eSIMを新しい端末に移せますか?

旅行用eSIMは、一般的にインストールは1回だけです。旅行が終わるまで端末に入れたままにしてください。削除したeSIMは通常、再インストールできないため、削除しないでください。

現地の電話番号はもらえますか?

kimsimを含め、ほとんどの旅行用eSIMはデータ通信専用です。WhatsAppなどのアプリでは自分の電話番号をそのまま使えますし、普段のSIMで通常の電話やSMSも受けられます。

eSIMは物理SIMより安全ですか?

ある意味ではそうです。紛失したり盗まれたりした端末から抜き取って、別の端末で使われることがありません。また、端末自体のロックやセキュリティで守られています。